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ブログ雨漏りは突然発生するように見えますが、実は発生する前に様々な「初期サイン」が現れています。
これらのサインを早期に発見できれば、深刻な雨漏りを未然に防ぐことができます。
「天井から水が落ちてきた」という段階は、実はかなり進行した状態です。
その前に現れる小さなサインを見逃さないことが、建物を守る鍵となります。
この記事では、雨漏りの初期サイン10選と、それぞれの見分け方、そして雨漏りを未然に防ぐための予防策を詳しく解説します。定期的なセルフチェックにお役立てください。
・場所:天井の隅、照明器具の周辺、窓の上部などに多い
・色:茶色、黄色、黒っぽい色
・形:不規則な形で、時間とともに広がる
・触感:湿っている、または乾いていても境界が盛り上がっている
晴れた日に部屋の天井をくまなく見回してください。
光の当たり具合で見えにくい場合は、懐中電灯で照らすと発見しやすくなります。
シミは雨水が既に内部に浸入している証拠です。
放置すると、範囲が広がり、カビの発生、天井材の劣化が進みます。

危険度:★★★★★(非常に高い)
天井材が水を含んで重くなり、落下する危険性があります。
発見したらすぐに専門業者に連絡してください。
・平らだったはずの天井が波打っている
・照明器具の周りが下がっている
・天井を軽く押すとフワフワする感触

・壁紙が壁から浮いている
・手で触るとパリパリした感触
・壁紙の色が変わっている
・壁紙の下に水分が溜まっている感じ
外壁に面した壁、特に窓の周辺や部屋の隅を重点的にチェックしてください。

・晴れた日でも湿っぽい感じがする
・特定の部屋だけが臭う
・クローゼットや押入れが特に臭い
・目に見えるカビはまだないが臭いがする
臭いは、目に見えない場所(天井裏や壁の内側)でカビが発生しているサインです。

結露自体は外気と室内の温度の違いからよくあることですが、それが続くことで窓サッシ周辺のコーキングが劣化し、雨水が浸入する可能性があります。
・雨の日だけでなく、晴れた日も濡れている
・窓枠の木部が変色している
・窓の下の壁紙が波打っている
・カーテンが湿っている

危険度:★★★★☆(高い)
雨漏りにより床下の構造材が腐食している可能性があります。
早急な点検が必要です。
・以前はしなかった場所できしみ音がする
・床が柔らかく感じる
・明らかに沈み込む箇所がある
・フローリングが浮いている
屋根材にひび割れ、ズレ、欠け、浮きなどが見られる状態です。
瓦屋根
・瓦がズレている
・瓦が欠けている、割れている
・瓦の色が不均一(一部だけ新しい瓦に見える)
スレート屋根
・表面にひび割れがある
・角が欠けている
・全体的に色褪せている
・コケや藻が生えている(特に北側)
金属屋根
・錆が発生している
・板金が浮いている
・継ぎ目が開いている
台風や強風、大雨の後は必ず目視確認をしましょう。
2階の窓やお隣の2階から見える範囲でも確認できます。

危険度:★★★★★(非常に高い)
棟板金が飛散すると、通行人や隣家に被害を与える危険があります。
また、棟部分から大量の雨水が浸入することがあります。
・棟板金と屋根の間に隙間がある
・釘が飛び出している
・強風時に「カタカタ」「バタバタ」と音がする
・棟板金が波打っている

・雨の日に雨樋から水が溢れる
・雨樋が傾いている、垂れ下がっている
・雨樋の継ぎ目が外れている
・雨樋に草や苔が生えている
雨の日に雨樋の状態を確認してください。
正常に機能していれば、雨水は雨樋の中を流れ、排水口から出ていきます。
雨水が外壁を伝って流れ、外壁の劣化や基礎周りへの浸水を引き起こします。

外壁のひび割れ
・ヘアークラック:髪の毛のように細いひび(0.3mm以下)
・構造クラック:幅が広く深いひび(0.3mm以上)
・縦方向のひび:雨水が入りやすく危険
・窓の四隅からのひび:発生しやすい場所
コーキングの劣化
・硬化してひび割れている
・縮んで隙間ができている
・剥がれている
・変色している
外壁を一周して、特に窓やドアの周辺、外壁の継ぎ目、換気口の周辺、配管の貫通部分などを重点的に確認してください。

年に1回は、専門業者による詳細な点検を受けることをおすすめします。
多くの業者が無料点検を実施しているので、3〜5月など冬から春にかけての間や9〜11月の台風シーズン前後を目安に確認してもらうようにしましょう。
定期的に雨樋内の落ち葉やゴミを取り除き、水を流して、排水がスムーズか確認してみましょう。
スレート屋根、金属屋根、セメント瓦は定期的な塗装をすることで、何もメンテンナンスを行っていない時と比べて格別に長持ちさせることができます。
屋根が色あせている、コケが生えているといったサインがあったら塗装を検討しましょう。
窓サッシ周り、外壁の継ぎ目、換気口周辺、ベランダの笠木など定期的なコーキングのうち替えをしましょう。
すでに雨漏りしている場合、自身でコーキングをするのは逆に雨漏りを悪化させることに繋がりかねません。まずは専門業者に相談するのが安心です。
直接雨漏りの原因になるわけではありませんが、ベランダのメンテナンスも大切です。
排水溝の掃除も定期的におこなうようにしましょう
防水の種類とメンテナンス目安
・FRP防水:10〜15年
・ウレタン防水:10〜12年
・シート防水:10〜15年
雨漏りは台風や大雨の後の起こることが多いです。台風・大雨のあとは、必ず以下を確認してください。
異常を発見したら、ブルーシートで覆うなどの応急処置を行い、すぐに専門業者に連絡するようにしましょう。
点検箇所
・屋根材の飛散やズレはないか
・雨樋は正常に機能しているか
・外壁にひび割れが発生していないか
・室内に水の浸入はないか
ここまで雨漏りの初期サイン10選と、定期メンテナンスのポイントをご説明してきました。
・天井や壁の変色・シミ
・天井のたわみ・膨らみ
・壁紙の剥がれ・浮き
・カビ臭い・湿っぽい臭い
・窓周辺の結露・水滴
・床のきしみ・沈み込み
・屋根材の異常
・棟板金の浮き・釘の抜け
・雨樋の不具合
・外壁のひび割れ・コーキングの劣化
早期発見・早期対応が、最も経済的で確実な雨漏り対策です。
東村山市、東久留米市、小平市、西東京市など多摩地域にお住まいの方で、雨漏りの初期サインに心当たりがある方、定期点検をご希望の方は、ぜひ一度HITOwAコネクトにご相談ください。