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屋根材の選び方完全ガイド|種類別メリット・デメリットと選定ポイントを解説

屋根のリフォームや新築時に、どの屋根材を選ぶかは住まいの快適性や耐久性、メンテナンスコストに大きく影響します。

「瓦屋根は地震に弱いって本当?」
「金属屋根は夏に暑くなる?」
「スレート屋根のメンテナンス頻度は?」
など、屋根材選びには多くの疑問がつきものです。

この記事では、主要な屋根材の種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリット、そして関東エリアの気候に適した選び方を詳しく解説します。あなたの住まいに最適な屋根材を見つけましょう。

主要な屋根材の種類と特徴

日本の住宅で使用される主な屋根材は、主に以下の4種類です。

日本瓦(陶器瓦・いぶし瓦)

特徴

粘土を高温で焼成した伝統的な屋根材。耐久性が極めて高く、50年以上の寿命があります。

メリット

・50〜100年の長寿命で耐久性が非常に高い
・色褪せしないので塗装メンテナンス不要
・厚みがあるため断熱性・遮音性に優れている
・高級感があり和風建築に最適
・耐火性が高く、主に火災に強い

デメリット

・重量が重いため、建物への負担が大きい(1㎡あたり約50kg)
・材料費・施工費ともに高額
・重いため地震時の揺れが大きくなる
・台風などの強風で瓦がズレたり飛ぶことがある

価格相場(30坪の場合)

150万円〜250万円

向いている住宅

和風建築
耐震性が十分に確保されている建物
長期的な視点でメンテナンスコストを抑えたい方

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)

特徴

セメントと繊維を混ぜて固めた薄い板状の屋根材。日本の住宅で最も普及している屋根材です。

メリット

・費用が安く、初期費用を抑えられる
・軽量なので建物への負担が少ない(1㎡あたり約20kg)
・工期が短くて済む
・デザインが豊富でカラーバリエーションが多い
・軽いため地震に強い

デメリット

・10〜15年ごとに定期的な塗装メンテナンスが必要
・衝撃に弱いためひび割れしやすい
・特に北側や日陰部分にコケやカビが生えやすい(放っておくと雨漏りに繋がります)
・20〜25年で葺き替えが必要

価格相場(30坪の場合)

葺き替え時:100万円〜150万円
塗装メンテナンス:40万円〜70万円(10〜15年ごと)

向いている住宅

初期費用を抑えたい方
定期的なメンテナンスができる方
モダンなデザインの住宅にしたい方

◆ 注意点 ◆
2000年代初頭以前のスレート屋根にはアスベストが含まれている場合があります。
リフォーム時は専門業者に相談しましょう。

金属屋根(ガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板)

特徴

鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンをメッキした軽量な屋根材。近年人気が高まっています。

メリット

・非常に軽量で建物への負担が最小(1㎡あたり約5kg)
・他の屋根材と比べて軽量のため耐震性が高い
・20〜30年以上の寿命があり耐久性が高い
・防水性に優れていて雨漏りリスクが低い
・既存屋根の上から施工可能(カバー工法に最適です)

デメリット

・夏は暑く、冬は寒くなりやすい(断熱材の併用が必要)
・遮音性が低いため、雨音が響きやすい
・傷がつきやすく、へこみや傷が目立つ
・和風建築には合いにくい

価格相場(30坪の場合)

葺き替え:120万円〜180万円
カバー工法:80万円〜120万円

向いている住宅

耐震性を重視する方
スレート屋根からのカバー工法を検討している方
モダン・シンプルなデザインの住宅にしたい方
断熱材をしっかり入れられる方

◆ 最近の進化 ◆
最新のガルバリウム鋼板は、断熱材一体型の製品も登場しており、断熱性の問題がかなり改善されています。

セメント瓦

特徴

セメントと砂を混ぜて成形し、塗装で仕上げた屋根材。1970〜1990年代に普及しましたが、現在は新築ではあまり使われていません。

メリット

・陶器瓦より安価のためコストを抑えられる
・日本瓦に似た外観で和風の雰囲気を出せる
・火災に強い

デメリット

・瓦と同程度に重いため耐震性に難あり
・10年ごとを目安に定期的な塗装が必要
・経年劣化でひび割れが発生しやすい
・現在は製造終了が多い(交換用の材料入手が困難)

価格相場(30坪の場合)

葺き替え:130万円〜180万円

向いている住宅

現在セメント瓦を使用している場合、葺き替え時には他の屋根材への変更を検討することが一般的です。

屋根材選びの5つのチェックポイント

予算で選ぶ

初期費用だけでなく、メンテナンスコストも含めたトータルコストで考えましょう。

30年間のトータルコスト比較(30坪の場合)

日本瓦:150〜250万円(ほぼメンテナンス不要)
金属屋根:120〜180万円(20〜30年後に葺き替え必要)
スレート屋根:100万円(初期)+ 50万円×2回(塗装)= 200万円

建物の構造で選ぶ

建物の耐震性や構造によって、選べる屋根材が変わります。重い瓦屋根を載せる場合は、建物の耐力が十分か確認が必要です。

デザイン・外観で選ぶ

住宅のデザインに合った屋根材を選びましょう。

和風建築なら → 日本瓦
モダン・シンプルなら → 金属屋根、スレート屋根
洋風なら → スレート屋根、金属屋根

メンテナンス性で選ぶ

初期費用を安く済ませる場合、定期的なメンテナンスが重要になってくる屋根材があります。ご自身のライフスタイルに合わせて、メンテナンス頻度を考慮しましょう。

メンテナンスフリー:日本瓦
低メンテナンス:金属屋根
定期メンテナンス:スレート屋根

地域性・気候で選ぶ

関東エリアでは、夏の暑さ、台風、地震リスクを考慮して選びましょう。

よくある質問

Q1. 金属屋根は夏に暑くなりませんか?

A. 断熱材一体型の製品や、遮熱塗装を施した製品を選ぶことで、断熱性を大幅に改善できます。施工時に断熱材をしっかり入れることも重要です。

Q2. 瓦屋根から軽い屋根材に変更するメリットは?

A. 建物への負荷が減り、耐震性が向上します。また、地震保険料が安くなる場合もあります。

Q3. どの屋根材が最もコストパフォーマンスが良いですか?

A. 30年以上の長期で考えると、日本瓦または金属屋根がコストパフォーマンスに優れています。ただし、初期費用を抑えたい場合はスレート屋根も選択肢になります。

まとめ | 最適な屋根材で快適な住まいを実現しましょう

屋根材選びは、住まいの快適性、安全性、経済性に大きく影響する重要な決断です。

1.トータルコストで考える(初期費用+メンテナンス費用)
2.建物の構造と耐震性を確認する
3.デザインとの調和を考える
4.メンテナンス性を考慮する
5.地域の気候特性に合わせる

関東エリアでは、耐震性と耐久性のバランスが取れた金属屋根、または長寿命で高級感のある日本瓦が特におすすめです。

スレート屋根は初期費用を抑えたい方に適していますが、定期的なメンテナンスが必要です。

東村山市、東久留米市、小平市、西東京市など多摩地域で屋根のリフォームをご検討の方は、まず現地調査を受けて、建物の状態と予算に合わせた最適な屋根材を提案してもらいましょう。

経験豊富な専門業者に相談することで、あなたの住まいに最適な屋根材が見つかります。
大切な住まいを長く守る屋根材選びを、ぜひ慎重に検討してください。

この記事を書いた人

納富 健

HITOwAコネクト 代表取締役社長。建設の世界に入り約20年、外装リフォームを中心に多くの現場を手がける住まいを「直す」だけでなく、お客様の暮らしに寄り添う提案を大切にしている。プライベートでは3人の子どもの父。仕事終わりの一杯を楽しむことが何よりの楽しみ。

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